2011年08月14日

縦川光輝三国志 第二話

「この小説面白くないけど読みなよ」と、張飛が言った。
「ありがとう。張飛。私は貧しい出だから、なんでも面白く読むよ」と劉備は受け取った。
 横では関羽が、孫子の兵法書を熱心に読みふけって続きを読む
posted by 罧原堤 at 08:23| アリの穴 2010年 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

雨乞い蛙

 まほろばのことなどもう忘れました。まやかしの術ももう使いたくありません。あやかしの霧が晴れたとき、人々の心は深く傷ついているのですから。私はもう微笑みません。ほつれた髪の毛を鼻先にもっていくことはあっても。はしためが桶の水も汲まずに桃や杏の実を食べ続きを読む
posted by 罧原堤 at 14:14| アリの穴 2010年 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ハッとして、ぎゅっとして、グッと目覚める恋だから ※1

 燃えさかり叫び狂い苦しむたましいの雄たけびはこの世への憎さ、うらみつらみだけからもたらされていたのか。負の感情もなくなり、もはや若くない。嘆く資格も、そんな自分に酔うルックスも、ゴールド免許もなにもない。顔も悪いし、部屋にはクーラーもない。だが、天性の続きを読む
posted by 罧原堤 at 14:15| アリの穴 2010年 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

魔人

 人を愛せぬ。けものしか愛せぬ。人を知らぬ。けものしか知らぬ。魔法つかいめ。部屋の扉を本にしおって。飛び出す絵本か。気にならぬ。くだらぬ。
 やけに風が吹く。あの本の扉からか。泥で塗りかためるか。大儀だ。パラパラとページがめくれ続きを読む
posted by 罧原堤 at 14:16| アリの穴 2010年 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

東京2010

 二年の月日が流れていた。野村はすっかり東京の人となりバイトを終えるとロッカールームで作業衣を脱いで、ロマン・ロランの詩集をけつポケットにしまっていると目敏く村岡が、
「へえ、パン読んでるのか。バター少なめの」続きを読む
posted by 罧原堤 at 14:17| アリの穴 2010年 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

君は僕のミス・ヒロイン

 君は今でも郵便物を振り分けていますか?
 時間に追われて。みなと一緒に。新しく入ってきた人ともいろいろ話してるんでしょうね。もう、僕たちは無関係に生きているんですね。互いの世界で別々に。続きを読む
posted by 罧原堤 at 14:18| アリの穴 2010年 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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